『カリウム』と聞くとどのようなイメージをしますか?
『どんな働きがあるんだ??』
『カルシウムと被る』
様々なイメージがあるとは思いますが、難しいことを抜きにして、身体にどんな作用があるのかということを理解していただければ幸いです。
今回はカリウムについて書いていきたいと思います!
カリウムって?
カリウムを教えてよ!
〇神経伝達を正常に保つよ!
〇体の中のナトリウム(塩分)を排出して、腎臓病や高血圧を予防するよ!
〇筋肉の収縮や弛緩の動きを正常に保つよ!
カリウムは筋肉細胞に多く、筋肉を正常に動かすには不可欠なミネラルです。
カリウムを取り過ぎるとどうなるの?
〇通常の食生活では見られないよ!
〇腎臓の機能が低下している場合やサプリメントで大量にとった場合は、高カリウム血症になり不整脈や低血圧などが起きることがあるよ!
カリウムが不足するとどうなるの?
〇健康な人の場合、下痢、多量の発汗、利尿剤の使用以外で不足することがないよ!
〇低カリウム血症となってけいれんや低血圧などが起きることがあるよ!
ナトリウムとカリウムのバランスで細胞の機能を維持!
カリウムは成人の身体内に体重1kgあたり約2g含まれ、その98%は細胞内に存在します。
カリウムは細胞内液に多く含まれ、細胞外液に多く含まれるナトリウムと協力して、細胞内外の水分やミネラル量のバランスを調整しています。
これらが崩れると、生命の基本単位である細胞の活動に支障がでるため、細胞膜にはカリウムとナトリウムの量を調節するためのポンプのような仕組みがあり、常に適正バランスを保つようにコントロールしています。
ナトリウムの取り過ぎは高血圧を招きます。そのため食事の塩分を控えることが理想ですが、私たちの日々の食事を、病院食のように薄味にすることは現実には困難です。
そのため、ナトリウムの排泄を促して、血圧を下げる作用があるカリウムを、高血圧の予防のために積極的に摂ろうという考え方が主流となります。
また、細胞内の酵素反応を調節し、エネルギーの代謝をスムーズにしています。筋肉の収縮や弛緩の働きや神経伝達を正常に保つためにも働いているほか、過剰なナトリウムの尿への排出を促す作用もあるため、むくみや高血圧の予防にも役立ちます。
暑さで汗をたくさんかいたときには、水分のみではなくカリウムも一緒に身体の外に流れ出して、カリウム不足の状態が生じ、熱中症の症状がでます。
筋肉を正常に動かすのに不可欠なミネラルです。筋肉は心臓や腸などの重要な臓器にも多く、脱水でカリウムが大量に失われると心臓などの働きにも影響するため、注意が必要です。
一日に必要なカリウムの量は?
〇摂取推奨量
男性 | 女性 | |
目安量(mg/日) | 目安量(mg/日) | |
0~5 (ヵ月) | 400 | 400 |
6~11 (ヵ月) | 700 | 700 |
1~2 (歳) | 900 | 800 |
3~5 (歳) | 1100 | 1000 |
6~7 (歳) | 1300 | 1200 |
8~9 (歳) | 1600 | 1500 |
10~11 (歳) | 1900 | 1800 |
12~14 (歳) | 2400 | 2200 |
15~17 (歳) | 2800 | 2100 |
18~29 (歳) | 2500 | 2000 |
30~49 (歳) | 2500 | 2000 |
50~69 (歳) | 2500 | 2500 |
70以上 (歳) | 2500 | 2000 |
妊婦(付加量) | ― | 2000 |
授乳婦(付加量) | ― | 2200 |
厚生労働省 日本人食事摂取基準より
食事摂取基準の目安量は、現実にとることが可能であろう数値が設定されています。ただしそれでは摂取量が十分ではありません。
WHO(世界保健機構)のガイドラインでは、成人の高血圧予防のため望ましい摂取量は3510mgとしています。
生活習慣病予防のためには目標量として、15歳以上 男性は『3000mg』、15歳以上 女性は『2600mg』を目指しましょう。
【果物『カリウム』ランキング】
さぁ、主なフルーツのカリウムの含有量について見ていきましょう!
果たして多く含まれているフルーツはなんでしょうかね!?
食品名 | 含有量【mg】 | 備考 |
イチゴ | 170 | |
マンゴー | 170 | |
アンズ | 200 | |
サクランボ | 210 | 国産 |
ザクロ | 250 | |
キウイフルーツ | 290 | 緑肉種 |
キウイフルーツ | 300 | 黄肉種 |
メロン | 340 | 温室 |
バナナ | 360 | |
日本クリ | 420 | |
梅干し | 440 | 塩漬け |
プルーン | 480 | 乾 |
ドリアン | 510 | |
クルミ | 540 | |
カキ | 670 | 干し柿 |
アボカド | 720 | |
ブドウ | 740 | 干し |
アーモンド | 760 | |
マンゴー | 1100 | ドライ |
アンズ | 1300 | ドライ |
バナナ | 1300 | ドライ |
※備考無記入:生・可食部100gにつき
※七訂 食品成分表2019より
バナナのドライとアンズのドライの含有量が第一位でした。!!
バナナは生でも含有量が高めとなってますね。
また
たびたび登場するこのお方も素晴らしいですね!!
1個 約200gで1440mg摂取できてしまいます。
美味しくて、栄養価も高いのはさすがといったところですね。
【 終わりに 】
フルーツブログですので、フルーツからの観点でカリウムの含有量をみていきました!
カリウムは高血圧を改善し、脳卒中を予防してくれます。また塩分をとり過ぎたなーと感じたら意識的に取り入れた栄養素ですね。身体に大事な栄養素のひとつですね!
栄養バランスを考えながら、食事にフルーツを取り入れて、健康維持・向上に是非役立ててください!
最後までご覧いただきありがとうございました!