甘くさわやかなフルーツ!『びわ』について

 

『ビワ』と聞くと皆様はどんなイメージを持たれますか??

今回はビワについて見ていきましょう!!

 

ビワ

 

ビワについて

 ビワ(枇杷)はバラ科ビワ属の常緑性高木で、原生地は中国及び日本であります。葉は長大で濃緑色、裏には灰白色の毛茸があります。花は両全花で複総状花序をなします。果実は扁円~長楕円で黄白色~橙色、果実の重さは30~80gで、中心には通常4~7個の種子があります。露地栽培では11月から翌年2月にかけて開花し、果実は5~6月に成熟します。

 中国では、果実を生食するほか、缶詰などに加工して輸出している。さらに、葉は「枇杷葉」、種子は「枇杷仁」とと呼ばれ、漢方の生薬として活用されている。このほか、アメリカ・ブラジル・スペイン・イタリア・イスラエルなどでも栽培されています。

 小果の野生ビワは、長崎県対馬や山口県から福井県に至る日本海沿岸のほか、大分県、新潟県佐渡、福島県、岩手県にも自生します。

 このように日本には古くから存在していたが食用果実とは普及せず、江戸時代末期から明治時代にかけて、中国産ビワ(唐ビワ)の偶発発生である大果種の「茂木」、「田中」が出現してから果樹として栽培されるようになりました。

 長崎、鹿児島、千葉などの冬季温暖な地帯が主要生産県である。果実は主に生食用であるが、加工原料としても利用され、種子や葉は漢方の生薬として活用されている。江戸時代に京都や江戸では、毛を除いて乾燥した葉と木香、桂皮などを配合して煎じた「枇杷葉湯」が暑気払いとして売られていました。

 

食材の特徴

 

 果肉は柔軟汁で糖度も高いが、日持ち性及び貯蔵性は低い。種子の部分が大きいと思われがちであるが、果肉歩合は65~70%で、普通温州と同程度です。

 果肉は缶詰、瓶詰、ジャム、果実酒、ワインなどに加工されるほか、ポリ袋に2つ割りにして50~60%のシロップを加えた冷凍ビワや、アイスクリーム、ゼリー、ケーキなどの菓子の原料としても利用されている。また、ビワ葉茶や、ビワの花から採取した蜂蜜も販売されてます。

 

品種について

 

 加工用途からみた品種分化は見られないが、わが国の栽培品種は千葉県などでは「田中」や「大房」などが、長崎県や鹿児島県などでは「茂木」や「長崎早生」が主要品種で、その他の品種は量的にまとまらないため、缶詰などの国産原料としては、「茂木」あるいは「田中」が使われている。

 

【長崎早生】

長崎県果樹試験場において「茂木」×「本田早生」の交雑により育成された早生品種で、ハウス栽培の主要品種である。果実は40~45g、卵形、橙黄色で、果肉は柔らかく、多汁で糖度が高く、食味が良い。

 

【茂木】

江戸時代末期に中国から長崎に入ってきた唐ビワの種子に由来する偶発発生で、果実は40g程度、卵形、橙黄色で、果肉は緻密で比較的軟らかく多汁、酸味が少ないため甘味が強く食味がよい。

 

【大房】

農林省園芸試験場(現:農研機構果樹研究所)において「田中」×「楠」の交雑により育成された中生品種。果実は短卵形、濃橙黄色、80g程度の極大果であるが、果肉は緻密でやや硬く、酸度は低いが糖度もやや低く、食味はやや淡白である。

 

【田中】

明治初期に田中芳男氏が長崎で食した唐ビワの種子に由来する偶発実生で、晩生品種。果実は60~70g、短卵形、濃橙黄色で、果肉はやや硬い。糖度は高いが、完熟直前まで酸が多く、早取りでは食味が劣る

 

『近年の育成品種』

 

現在、高品質・良食味性、病害抵抗性、無核性(種子がない)などを有するビワ品種の育成を目指して長崎県農林技術開発センター果樹研究部門(元:長崎県果樹試験場、農林水産省指定試験場)や千葉県農業総合研究センター暖地園芸研究所(元:千葉県暖地園芸試験場)などにおいて品種改良が進められています。以下に代表的な育成品種を紹介します。

 

【涼峰】

長崎県果樹試験場において「楠」×「茂木」の交雑により育成された早生品種で、2007年に品種登録された。果実は55g程度、短卵形、橙黄色で、果肉は柔軟多汁で、糖度や酸度は「長崎早生」と同程度。食味もよく、高級ビワとして知られています。

 

【麗月】

長崎県果樹試験場において「森尾早生」×「広東」の交雑により育成された早生品種で、2005年に品種登録された。幼果の耐寒性が低いため施設栽培(ハウス栽培)用の品種となってます。果実は50g程度、円~扁円形で、果皮、果肉が黄白色を呈する白ビワ。果肉は緻密で軟らかく、糖度が高いので食味は非常に優れる。

 

【なつたより】

長崎県果樹試験場において「長崎早生」×「福原早生」の交雑により育成された中生品種で、2009年に品種登録された。果実は60g程度、短卵形、橙黄色で、果肉は軟らかく糖度が高く、食味が良い。

 

【希房】

千葉県暖地園芸試験場において「田中」の実生の人為四倍体(染色体の操作の手法)に「長崎早生」を交雑して育成された無核の晩生品種で、2006年品種登録された。

「種のない食べやすいビワを」という希望を叶えた世界初の種なしビワ。

果実は70g程度、長卵形、橙黄色。果肉の中心は少し隙間があるだけで、種がないぶん果肉が厚い。軟らかく果汁が多くて、程よい甘さがあります。

 

【陽玉】

長崎県果樹試験場において「茂木」×「森本」の交雑により育成された中生品種で、1999年に品種登録された。果実は60g程度、短卵~長卵形、橙黄色で、果肉は糖酸のバランスがよく、食味は「茂木」より優れる。

 

【房姫】

千葉県暖地園芸試験場において「楠」×「津雲」の交雑により育成された中生品種で、1999年に品種登録された。果実は75~85g、短卵形、橙黄色~橙色で、果肉は柔軟多汁で「田中」より糖度は高く、酸味は少なく、食味は良好である。

 

 

ビワと健康

インドのお釈迦様は、ビワの木を「大薬王樹」、ビワの葉を「無憂扇」といわれたとか・・・。「枝、葉、茎ともに大薬なり。病者は香を嗅ぎ、手に触れ、下で舐めて、ことごとく諸苦を治す」そうですが、実については特に触れてないのが残念!なので果実の成分について見てみましょう!

 

エネルギー 40     【kcal】
水分 88.6  【g】
タンパク質 0.3    【g】
脂質 0.1    【g】
炭水化物 10.6  【g】
カリウム 13     【mg】
マグネシウム 14     【mg】
ビタミンA 810   【μg】
0.04  【mg】
食物繊維総量 1.6    【g】
  • ※生・可食部100gあたり
  • ※β‐カロテン当量
  • ※日本食品標準成分表2018による

 

 

栄養成分の特徴

 

 ビワは、強い抗酸化作用をもつβ‐カロテン、β‐クリプトキサンチンなどが多く含まれ、β‐カロテンはビタミンAとしての効力が、β‐クリプトキサンチンはカンキツの場合と同様にガン予防の効果が期待されます。高血圧や心筋梗塞などの生活習慣病予防にも役立ちます。また、同じくガン予防の有効成分であるポリフェノールの一種、クロロゲン酸も含まれています。

 

 成熟果に含まれる糖は果糖とショ糖が主であり、酸はリンゴ酸とクエン酸である。果皮と果肉の橙黄色はカテロイド色素によるものです。

 

 果肉は、オキシターゼによりポリフェノール成分が酸化されて変色しやすいので、収穫・調製や輸送の段階で押し傷などをつけないことが肝要です。

さらに、果実を剥皮した後はシロップに浸しておくとよい。また、種子には青酸が含まれており、果汁、果実酒に利用する際には種子を破砕しないように注意しましょう。

 

 葉はタンニンやビタミン様物質を含んでおり、古くから薬として利用され、咳止めにも効果的です。

 

 種子は、アミグダリン(青酸配糖体)を含んでいるので、杏仁水の代用(枇杷仁水)として薬用に供され、鎮咳、去痰作用があるといわれている。また、江戸時代に売られていた「枇杷葉湯」は、暑気あたり、食中毒、腸カタルなどの予防に効果があったと伝えられています。

 

 

ビワの見分け方

 

ビワを選ぶポイントは

  1. ヘタ(軸)がしっかりしており、左右対称にふくらんでいる。
  2. 果皮にハリがある
  3. ビワ独特の鮮やかさがある
  4. 白い粉状の「ブルーム」と、うぶ毛があるものは新鮮

 

 

食べ頃

 

〇ビワは非常にデリケートな果物です。低温にも高温にも弱く、強く押したりすると、すぐに傷んでしまいます。追熟もしないため、買ったらすぐに食べるが基本です。

 

〇ビワの皮をむくとすぐに変色するため、食べる直前にむきましょう。果肉も傷みやすいので軸を持って、なるべく果肉を触らないようにしましょう。

 

 

保存法

新聞紙などに包んでからビニール袋に入れて冷蔵保存。なるべくその日のうちに食べましょう。

 

 

最後に~ビワとは~

 

ビワはデリケートな食材であります!

常温保存と冷蔵保存を比較しますと、冷蔵保存のほうが若干持つような気がしましたが、早めに食べるほうをおススメいたします!

 

最後までご覧いただきありがとうございました!

 

ビワ
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