パッションフルーツについて

 

皆さん『パッションフルーツ』と聞くと何をイメージしますか?

情熱の果物でしょうかね?

それでは、このフルーツが熱いか否かを見ていきましょうか!!

 

今回は『パッションフルーツ』についてです!

 

 

パッションフルーツとは

 パッションフルーツはトケイソウ科に属し、この種は600種を超しますが、食用となる種は極めて少ないです。そのうち約60種が果実を食用にすることができ、さらにわずか10種類が経済栽培される種です。世界で経済栽培されている品種は黄色種が基本になってます。

一方、南アフリカ・ケニア・ニュージーランド・日本では紫色種が、またオーストラリアでは交雑種(紫色種×黄色種)が主流になってます。

 

 黄色種は、紫色種より育成が旺盛で、葉・花・果実は大きいのが特徴となってます。紫色種は果実肥大とともに紫色になっていきます。

 

 果実は半分に切断して、果肉をスプーンですくって食べるか、加工して食します。加工用としては、アイスクリームやフルーツネクター、ジャムなどに利用され、果肉は凍結して貯蔵する場合もあります。

 

 食用に適して、経済的価値のある種の原産地は、ブラジルのアマゾン河流域・パラグアイ・北アルゼンチンあたりではないかと考えられています。

 

 パッションフルーツの別名『ムラサキクダモノトケイソウ(紫色種の別名)』は、成熟果の果皮の赤紫色に由来します。また、花はきわめて美しく、直径5~7cmの円形であり、時計の形状と似ていることからこの名がついたといわれています。

 

 日本への導入は明治中期でしたが、第二次世界大戦前までは研究所などの標本植物でした。

 

 経済栽培は1949(昭和24)年頃に鹿児島県で開始されたが、当初は青果利用のための栽培は小規模でした。1964年に鹿児島県指宿市に果実のジュース工場が設立され、栽培面積も増加しました。

しかし、栽培にはブドウと同じく棚仕立てに多額の資材費を要するため、主産地の指宿では温泉熱を利用した野菜や観賞植物などの施設栽培への作付け転換が行われ、面積と生産量は次第に減少しました。

 

 ジュース加工業は国内での原料確保ができず、台湾やスリランカから果汁を輸入し、再加工して販売してきました。

近年、食の多様化に伴い、風味や形状が特異な熱帯果物への嗜好が高まったことから、品質が外国産より優れた国内産果汁が再び注目されています。

 

 1984年、鹿児島県種子島にパッションフルーツの加工を目的として『種子島食品』が設立され、缶詰ジュース・濃厚ジュース・ゼリーなどの加工品が島の特産品として製造、販売されています。種子島は年平均気温19.2℃、土壌的に見ても砂質であり、日本ではパッションフルーツの栽培最適地と言えます。ここでは会社の直営農場をもち、島に散在している島内産の果実を含めて原料生産を管理しています。

 

 

栽培法について

 

パッションフルーツは実生、挿し木、または接ぎ木で増やします。

 在来系は実生苗がお勧めです。実生苗はウイルス病回避が可能です。棚は垣根仕立て、または平棚仕立ての両者があります。生長は速く、植付け後2年目から果実収穫可能で、経済年齢は3~6年です。一般に自家不稔性なので、人工授粉が行われます。開花後70~80日で成熟します。収量は10a当たり、1.5t~3.0tとなってます。

 生産を安定させるためには立地条件を調査します。-2℃でも短期間なら問題ありませんが、無霜地帯のほうが良いとされてます。30℃以上の気温では、栄養生長が旺盛になって花器の発育が阻害されるため、生長・開花・収量からみて適温は20~30℃となってます。

 次に果汁歩留りの高い果実が要望されます。

それには1果実内の種子数を多くすることです。ジュースは仮種皮内に生成され、それには種子が必要です。そのため、授粉は重要となってます。

 わが国では紫色種が主流です。日本の暖地では、開花期の多雨による授粉障害や花粉媒介昆虫が少ないため、結実数の少ない年など、作柄は不安定です。

降雪の少ない南九州から西南諸島、沖縄で露地栽培されます。

 高知、八丈島でも露地栽培が可能です。とくに、前述の鹿児島県種子島は、年平均気温192℃、砂質土壌であり、良品を作ることが可能です。

 収穫は果皮が紫赤色となり、自然落下または落下直前に行い、原料果実はできるだけ速やかに搾汁加工します。果汁歩合を高めるため、種子数を多くすることが大切です。

 加工調整上は、主としてジュース、濃縮ジュース。ゼリーに利用されるので、糖度・酸度のバランスが重要です。また、成熟した原料の果実中に澱粉粒子が多く含まれるので、遠心分離で除去することが品質保持上必要であります。

 

パッションフルーツ

 

パッションフルーツと健康

 

サッパリとした酸味の「パッションフルーツ」

主な成分をみていきましょう!

 

エネルギー 64    【kcal】
水分 82.0 【g】
タンパク質 0.8   【g】
脂質 0.4   【g】
炭水化物 16.2 【g】
無機質 鉄  0.6  【mg】
ビタミンA 1100【μg】
ビタミンB6 0.18 【mg】
ナイアシン 14    【mg】
食物繊維総量 0      【g】
  • ※果汁・生・可食部100gあたり
  • ※β-カロテン当量
  • ※日本食品標準成分表2018による

 

栄養成分の特徴

 

カロテンが豊富で老化防止や免疫力の強化

 

〇高血圧予防に効果があるカリウム

 

〇毛髪の健康や精神安定に効くビタミンB6

 

〇妊娠初期に必要な葉酸も多い

 

機能性成分

 

 

 果汁中には糖類各種・ビタミン類・香気成分・アミラーゼ・カリウム・カロテロイド・タンパク質分解酵素・ペクチンが含まれる。また、トコフェロール(ビタミンEの一種)は生理活性が高く、総合的に優れた機能性があり、健康フルーツといえます。

 

 種子(種子島産)からとった種子油は油分22.5%を含み、脂肪酸組成としてはパルミチン酸9.0%、ステアリン酸1.8%、オレイン酸15.3%、リノール酸73.3%、リノレン酸0.4%であり、サンフラワー油(ひまわり油)と同程度の多くのリノール酸を含みます。リノール酸は動脈硬化の予防に効果があるといわれています。

 

 

パッションフルーツの見分け方

 

パッションフルーツを選ぶポイントは

  1. 全体がまんべんなく濃い小豆色
  2. 皮にツヤがあるもの
  3. 甘酸っぱい香りがするもの

 

〇傷や割れ目のないものが良い

 

〇手に持ったときに重みが感じられるもの

 

 

食べ頃

 

〇樹上で完熟させるため、店頭に並んでいるものは食べ頃です。

※種は多いですが、食べることはできます。

 

〇酸味が苦手な方は、表面に少しシワが出るまで常温で置くと、酸味が抜けて甘味が強く感じられます。

 

〇果皮に緑色が残っているものは、室温で追熟させることも可能です。

 

 

保存法

 

〇収穫後の果実は、2~3日のうちに水分が失われ果皮にしわがより、芳香も少なくなってくるので様子を見極めて、できるだけ早く食べましょう。

 

〇ポリ袋にいれて冷蔵庫で保管しましょう。

 ※温度5℃で湿度80~90%の条件にすると、4~5週間貯蔵できます。

 

 

最後に~パッションフルーツとは~

 

情熱の果実!という意味のパッションではないようです。

実は、教師が布教のために南米入りをして、偶然見つけた花の形に驚いたことが由来となっています。その花はあたかも十字架にかけられたイエスキリストの姿に似ていたため、宣教師はその花を『パッションフラワー(パッション=キリストが苦しみ災いを受けている様子)』となずけました。

日本にこの花が入ってきたときには、明らかに時計に見えたことから『果物時計草(くだものとけいそう)』と名付けました。

 

このパッションフルーツの花も魅力的なんですよね!

 

 

 

 

 

果実と良い、栄養も良い。花の外観も素敵・・・。

うん。情熱のフルーツです☆

 

この記事をみて『パッションフルーツ』に興味を持って頂ければ幸いです!

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

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