無花果?むかか?不思議なフルーツ。『イチジク』について

 

皆様はイチジクと聞いてどんなイメージをしますか?

いまいちピンときてない人も、大好きだって人も是非目を通してみてください。

今回は『イチジク』について見ていきましょう。

 

 

イチジクについて

 

 イチジク(無花果)はクワ科イチジク属の亜熱帯性落葉半高木で、原産地は小アジア(現在のトルコ)からアラビア半島にかけてとされています。

 

古代ローマでは最もポピュラーな果物でした

 

雌性雄性異株で、前年枝上に夏果を、新梢上に秋果を着生し、果実の内部に多数の小花が密生する陰頭花序(花嚢(カノウ))を形成する。その形態によって、以下のように分類されます。

 

漢字で「無花果」と書きますが、「実ができる=花がある」のですが、イチジクを半分に切ると中に顆粒状のたくさん見えます。あのつぶつぶにひとつひとつが花なのです。イチジクは実の中に花を咲かせるため「無花果」になりました。

 

 

 イチジク果実の食用にする部分は、花托と小果(花)にあたる。国内産の青果は単為結果したものなので、小果の中に含まれる種子状の粒は中が空洞になっており、播いても発芽しません。

 

【カプリ型】

 花序は雄花と短い花柱をもつ雌花である虫えい花とからなる。カプリ型イチジクの虫えい花はイチジクコバチの幼虫の唯一の発育場所である。雌成虫が花嚢から出る時期に雄花が成熟し、花粉が体に付着する。そして産卵のために別の若い花嚢に入る際に雌花に授粉させる。産卵された虫えい花は虫こぶとなる。果実はこの昆虫がいることと、雄花が多いために食用には適さない。

 

【フィグ型】

 花序は長い花柱をもつ雄花のみからなる。長花柱の雌花にはイチジクコバチが寄生できないため、花嚢を食用にすることができる。フィグ型イチジクは、結実に関する特性から、夏果・秋果ともにイチジクコバチによる受粉を必要とするスミルナ系、夏果のみ単為結果するサンペドロ系、夏果・秋果ともに単為結果する普通系に分類させる。

 

 

 

歴史について

 

 11400年前の新石器時代初期の遺跡から、単為結果したイチジク果実の遺物が出土したことから、イチジクは人類が最も古くから栽培化作物の一つと考えられています。乾燥させた果実は保存食・携帯食として活用され、古代ギリシャ時代には重要な交易品にもなっていました。現在、栽培地域は世界中広がっており、イラン・シリア・エジプト・トルコ・アメリカなどでは大規模に生産され、乾果を主とした加工品として輸出されています。

 

 日本には17世紀前半に、中国または西南洋から長崎に渡来したとされ、蓬莱柿(ホウライシ)、南蛮柿などと呼ばれていました。明治期に欧米から多数の品種(主に普通系品種)が導入されていましたが、青果の輸入性の低さと、果物の加工品全般が当時の食生活に馴染まなかったことにより普及しませんでした。大正期以降に経済栽培され始め、ジャム加工も一部で行われていたが、一般には家庭果樹としての扱いにとどまりました。

 

 1970(昭和45)年頃から、栽培管理が比較的容易で収益性が高いとして、各地で水田転換作用の一つとして推奨されるようになりました。また、農業者の高年齢化に伴い、より作業労力がかからない作物をという理由から、他の果樹から転換する農家も増加しており、近年都市近郊の水田地帯を中心に、地域特産としてブランド化しようという機運が高まってきている。ハウス栽培による収穫期の拡大や、流通技術の発展もあり、消費者の健康嗜好の高まりともあいまって一般的な果物の一つとして定着しつつあります。

日本では現在も諸外国に比べて果物などに加工して食べる割合が低いため、イチジクも大部分が青果として出荷されている。

 

イチジクの品種について

 

普通系

 日本で経済栽培されている品種のほとんどは普通系生食用品種である。なかでも、輸入性に優れる蓬莱柿と桝井ドーフィンが大半を占めています。地域の消費者の嗜好や栽培方式により、産地ごとに一つの品種が選ばれる傾向があり、混合栽培されることはほとんどありません。

 

【桝井ドーフィン】

 1909(明治42)年に桝井光次郎氏がアメリカから導入した夏秋兼用品種。樹勢は中程度で、一文字整枝による低樹高栽培が可能であるため、ハウス栽培に用いられる。耐寒性は弱く、主に関東・中部・関西地方の産地で栽培されている。果実は長卵円形~短卵円形で、夏果が150~200g、秋果が70~100gと大きく、収穫量は多い。果皮は紫褐色で薄いが、輸送に強い。果頂部裂開は少ない。肉質は粗で甘味・香りは少ない。大部分は生食用として出荷されているが、一部の産地では、やや未熟な果実を調理用として出荷している。

 

【蓬莱柿】

 江戸時代に渡来した秋果専用品種で、唐柿、日本種、在来種などさまざまな異名を持つ。樹勢が強いため、開心自然形に仕立てられる。やや耐寒性があり、主に東北・北陸・中国・九州地方の産地で栽培されている。夏果は成熟しないことが多い。秋果は60g前後の卵円形。肉質は粗で粘質。果皮は赤紫色で厚く、輸送性に優れる。完熟果の糖度は高いが、完熟すると果頂部が裂開しやすい。

 

サンペドロ系

 

 サンペドロ系品種は夏果のみ単為結実するため、日本では夏果専用として扱われる。

【キング】

 夏果専用の生食用品種。樹勢は強い。果実は40~200gで長卵円形~短卵円形。果皮は黄緑色で薄い。肉質は蜜で甘味は強いが、日持ち性は劣る。果実が雨にあたると品質が低下しやすい。家庭栽培に適している。

 

スミルナ系

 

 スミルナ系品種の結実には、カプリ系イチジクの花粉による受粉が必要であるが、日本にはこの花粉を媒介するイチジクコバチが生息していない(生息不可能)ため、栽培がおこなわれていない。果実は多数の種子を含むことから、乾果にすると特有の良香があり、品質がよい。

【ミッション】

 カリフォルニアで栽培されている乾果用品種。19世紀末にイチジクコバチ導入することにより栽培が可能になった。日本には乾果が、カリフォルニア産黒イチジクとして輸入されている。

 

 

イチジクと健康

 

プチプチとした食感とやさしい甘味が特徴のイチジク。

成分について見ていきましょう!

 

エネルギー 54     【kcal】
水分 84.6  【g】
タンパク質 0.6    【g】
脂質 0.1    【g】
炭水化物 14.3  【g】
カリウム 170   【mg】
葉酸 22     【μg】
ビタミンA 18     【μg】
0.06  【mg】
食物繊維総量 1.9    【g】
  • ※生・可食部100gあたり
  • ※β‐カロテン当量
  • ※日本食品標準成分表2018による

 

 

栄養成分の特徴

 

 糖分は主に果糖とブドウ糖からなり、ショ糖は少ない。

 酸や香りは少なく、味が単調になりやすいため、加工時にレモン汁やクエン酸などを加えるとGOOD。他の果実に比べてビタミンCは少ないが、高血圧の原因となるナトリウムを排除して血圧を正常に保つ働きをするカリウムが豊富で、食物繊維、とりわけペクチンに富んでいるため大腸の働きを活発にし便秘を解消してくれます。糖尿病・高血圧・脂質異常症の予防にも効果を発揮します。

鉄やカルシウムなどもミネラルも多く含まれています

 

また消化酵素が含まれているので、胃腸の働きが弱いか低下している際には積極的にとりたいフルーツです。

 

 

機能性について

 

 イチジクの未熟果や枝、葉を傷つけたときに出る乳液に触れると、皮膚が侵されることがある。これは、タンパク質分解酵素の一つであるフィシンが多く含まれているために起こります。フィシンは肉を軟らかくする働きがあることから、製剤化されて食品添加物として利用されています。

 成熟化にはフィジンのほかにもリパーゼ・アミラーゼ・パーオキシターゼ・オキシターゼなどの酵素が含まれており、消化を助ける働きがある。葉には血管強化作用で注目されているルチン、血圧降下作用があるとされるプソラレン、ステロイド系ホルモンの原料となるスチグマステロールなどの成分が含まれています。

 

薬としての効果

 

 古来、イチジクにはさまざまな薬効があると考えられてきた。古代エジプトで薬用に用いられていたという記録があるほか、中国でも漢方に配合処方されてきました。下痢・便秘などの胃腸の不調、イボや痔・水虫を含めた皮膚病、心臓病などに効果があるとされています。果実や葉をすりつぶしたものを、そのまま患部に塗布したり水で薄めたりして服用するほか、果実や葉を煮出した液を服用したり入浴剤として使ったりするなど、症状に応じて使い分けていました。

 

 無花果

 

イチジクの見分け方

 

イチジクを選ぶポイントは

  1. 全体がふっくらとしていて、大きい
  2. 果皮にハリと弾力性がある
  3. 香りがよい

 

〇茎の切り口に白い液がついているものは、新鮮な証拠です。

〇傷ついているのは避けましょう。

〇ヘタが緑色のものはまだ未熟の状態です。

 

食べ頃

 

〇お尻の部分が開いていて、茎のところまで赤褐色に染まると食べ頃です。

 

〇割れてしまったものは熟しすぎです。

 

〇軸のつけ根からむきます。

 

 

保存法

熟しているものは日持ちしないため、入手後すぐに食べましょう。食べきれない場合は1つずつラップで包んでから冷蔵庫へ。

 

 

最後に~イチジクとは~

 

イチジクについて見てきましたが、どうでしょうか?

果実の中に花を咲かせる、ちょっと特殊なフルーツですね!

ただ、栄養効果はとても優れていますね。

今回の記事を通して、イチジクに興味を持つ人が多く増えると嬉しく思います!

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

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